夏目麻麦展の展示風景です。
画廊入口から見て、正面と右側の壁面です。
左は、タイトル「Bie-Bar-Me」で、サイズ130.3×97cm(油彩、木炭、石膏、キャンバス)。
右は、「Lo lo lo ・・」 で、72.7×60.6cm(油彩、木炭、石膏、キャンバス)。
入口横右の壁面です。
紙に描かれた五点の作品が展示されています。
(各々の作品については後ほどご紹介したします。)
左側の壁面です。
「bitter-honey」で、145.5×112cm(油彩、木炭、石膏、キャンバス)。
画廊内の展示は以上の八点で、その他芳名帳スペースに一点、道路側ウィンドウに一点の展示があります。
本展のサブタイトルは「坐像」です。
その名の通り、作品はすべての坐っている人物のポートレイトです。
紙の作品をご覧下さい。
坐像の五態です。
老若であるか男女であるか今一つ定かではない作品もありますが、坐っている人の像です。
上段の作品の左から、
「drop」で、30×25cm(水彩、クレヨン、木炭、紙 )。
「spiral」で、30×25cm(水彩、クレヨン、鉛筆、紙 )。
「NIKOLASCHIKA」で、30×25cm(水彩、クレヨン、木炭、紙)。
下段の作品の左から、
「the dead of night - V」で、24×19cm(水彩、クレヨン、木炭、紙)。
「the dead of night - R」で、24×19cm(水彩、クレヨン、木炭、紙)。
坐っている人の像を、夏目さんは何故描くのでしょうか。
左側壁面の「bitter-honey」です。
婦人の坐像に見えます。
椅子に身体を預けて、物思いにふけっているような坐像です。
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右壁面の「Lo lo lo ・・」です。 オレンジの色彩が美しい作品です。 各作品にはポイントになる色があって、それはどれも美しい色彩です。 展示方法は斬新ですが、夏目さんの作品はオーソドックスな絵画です。 絵画の強固な基本の上に、自身の個性が表現されています。 端的にいえば、絵の上手い人です。 だから安心して、わたしは坐像の意味についてあれこれ思考を巡らすことができます。 |
坐るということは、落着くこと、でしょうか。
落着いて、人は何を思い、考えるのでしょうか。
過去を、未来を、そして今ある自分を思い、考えるのかもしれません。
坐像を描くこと、それを観ることも、同じ意味だと思います。
ご高覧よろしくお願いいたします。