藍 画 廊
予想はしていましたが、この作品群にはやはり戸惑いました。
白人金髪女性をモチーフにした平面と立体。
アメリカとおぼしきValley(渓谷)を舞台にした神話的世界。
何故、白人金髪女性なのか?
何故、Valley(渓谷)なのか?
(当然、ルーシーさん事件が連想されますが、これ又当然、関係がないそうです。)
平面は概ね美女が描かれていますが、立体になると妙にリアルで不気味な女性像です。
それも戸惑います。
左の女性像の身体部分のペインティングも意味が有りそうで、無さそうですし・・・・。
日向くんの作風は前回のギャラリー山口の個展から変わりました。
「作りたいものを作る」、その一点に絞って制作する方向に変えたそうです。
制作を続けていると、作りたいもの(自分が本当に表現したいもの)を見失うことがあります。
いつの間にか方法や傾向に比重がかかって、自分が表現したかったものを置き去りにしてしまいます。
多分、そんな反省が日向くんにはあったと思います。
変形パネルによる大作(2600×2000mm)です。
変形パネルは、日向くんが以前から用いてきた形式です。
今回は一点だけですが、やはりこの変形パネルの大作が個展の要になっていると思います。
日向くんの描きたかった世界に囲まれたわたしは、戸惑いが隠せません。
でも、それでも良いと思っています。
もっと戸惑わせて欲しい気もします。
この世界が進む先には何かあると思います。
恐らく日向くんはエネルギッシュにそこまで突き進んでいくでしょう。
その過程を見続けたい、と思います。
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本展は平面六点と立体二点で構成されています。 平面は、boardにoil(一点のみpaperにcharcoal)。 立体はresin(樹脂系粘土)を主に用いています。 又、特製ピンバッジも製作されています。 (わたしはこのピンバッジが好きです。) 数量に限りがあると思いますが、御希望の方は作家にお尋ね下さい。 御高覧よろしくお願いいたします。 |
2001年2月12日(月)-2月17日(土)
11:30am-7:00pm(最終日6:00pm)