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橘田尚之展
シリーズ Old but GOLD Vol.2
KITTA Naoyuki

橘田尚之展の展示風景です。



橘田尚之展は9点(平面8点、立体1点)の作品で構成されています。
作品の詳細を御覧下さい。



画廊入口から見て、左壁面右端の作品です。
タイトル「6月の釣り人、岩場」(紙、鉛筆、酸化皮膜したアルミニウム)で、サイズ270×195mmです。



左壁面、中央、右端の作品です。
左は「6月の釣り人、瀬」(紙、鉛筆、酸化皮膜したアルミニウム)で270×393mmです。
右は「6月の釣り人、ジャンプ」(紙、鉛筆、酸化皮膜したアルミニウム)で270×393mmです。



正面壁面、左端、右端の作品です。
左は「6月の釣り人、瀞」(紙、鉛筆、酸化皮膜したアルミニウム)で270×393mmです。
右は「6月の釣り人、向こう岸から」(紙、鉛筆、酸化皮膜したアルミニウム)で270×393mmです。



正面壁面、エアコン下の作品です。
「5月の勢い」(紙、鉛筆、酸化皮膜したアルミニウム、水彩)で393×270mmです。



右壁壁面、左端、右端の作品です。
左は「あと一人」(紙、鉛筆、水彩)で535×380mm、
右は「6月の釣り人、釣果 」(キャンバス、ジェッソ、酸化皮膜したアルミニウム、マンガン)で330×240mmです。



カウンター上の作品です。
「 ここから」(酸化皮膜したアルミニウム)で320×280×510mmです。

<作家コメント>

今回は紙の上の制作が主な発表になる。
バラのドローイングをする。同じ紙に酸化被膜したアルミ板(私の立体作品と同じ素材で形もそこからきている)も穴をあけ埋め込む。
ドローイングとアルミ板は別の世界である。
この二つに視線の動きを通して造形的な関係をもたせたい。言葉を変えると、関係ない二つのものの響きあう地点を探る、というこを考えながら制作した。

橘田さんの作品は、一見すると捉えどころがありません。
どこからどのように見たら良いのか。
戸惑います。

なぜ戸惑うのか、考えてみると、既存の作品のシステムや形式から外れているからです。
カテゴライズされ、分析された様式の美学から遠いところにいるからです。
だから、絵画でも、彫刻でも、立体でも、平面でもない、名付けようのない作品になっています。

本展に出品されたアルミの(一応)立体も、金属の質感が削がれた、紙のような物体です。
カタチも方向性が定かではなく、風が吹くとゆらゆらロッキングチェアのように揺れる。
ドローイングも、紙がくり抜かれてそこにアルミ板が埋め込まれ、ホッチキスで留められている。
レリーフとも違うし、ドローイングと言うにはアルミ板とホッチキスの主張が強すぎる。
鉛筆と水彩だけの作品も、紙を支えているワイヤーが、その平面性に干渉しています。
何よりも、ドローイングの構図が一筋縄ではいきません。

なぜにその様に既成の構造とは異なるメソッドを用いているかと想像すれば、そうしなければ表現できないものがあるからです。
それは何かと、またまた想像すれば、今生きている人間をテーマにしているからです。
確立された人間像とは異なる、橘田さんが見た人や世界、それが表現したいからです。
人は往々にして、過去のメガネで今を見ます。
そうではなく、今のメガネで今を見る。
そんな強い意志が、橘田さんの作品にはあって、だから新鮮で美しさが驚きに満ちているのです。

ご高覧よろしくお願い致します。

プライスリスト1
プライスリスト2

<シリーズ Old but GOLD
さほど遠くない過去、共同体には長老という存在があり、尊敬の対象でした。
その経験の積み重ねから生まれる知恵が尊ばれたからです。
昨今は若くあることに価値が置かれ、アンチエイジングが消費のターゲットになっています。
しかし、年齢を重ね、それ故にますます輝くことこそが本来の老いの在り方です。
この度、60歳以上に限定した山梨の現代美術作家シリーズ「Old but GOLD」を開催したします。
現代に於いて60歳は老人の範疇外かもしれませんが、その長き経験を活かした美へのアプローチは貴重です。
美術には若者の新鮮な感性が必須ですが、年長者の奥深い洞察も不可欠です。
シリーズとしてご高覧いただければ幸いです。

歳を重ねてますます輝くー60歳以上限定、山梨の現代美術作家シリーズ
vol.1 高橋辰雄(1/10〜1/27) vol.2 橘田尚之(7/4〜7/21)
vol.3 飯野信二(8/1〜8/18) vol.4 浅川徹(10/3〜10/20)
vol.5 坂本泉(10/31〜11/17) vol.6 田邉かほる(12/5〜12/22)

作品を購入御希望の方は、恐れ入りますが、下記までメールにてご連絡をお願い致します。
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なお、作品納入後一ヶ月以内の返品は受付させていただきます
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橘田尚之展
会期:2019年7月4日(木)〜21日(日)
開廊日:木・金・土・日
時間:12:00〜18:00


会場アクセスと展覧会スケジュール