会場であるGHギャラリーは世田谷区北沢の住宅街にあります。
最寄り駅は、小田急線「東北沢」、「下北沢」、井の頭線「池の上」です。
GHギャラリーは四つのスペースに区切られています。
入口から、CDショップ、ARTBOX、カフェ、そしてギャラリーになっています。
カフェでコーヒーやビールを飲みながら、あるいは食事をしながら隣接するギャラリーの展示が観られます。
じっくり観たいときにはギャラリースペースに入って作品を鑑賞できます。
花柄のハンカチをひろげた瞬間、部屋の中に花畑がひろがるような気持ちがします。
仮想世界への入り口はごく身近なところにあると思います。
本展のコンセプトを記した安福真紀子さんの言葉です。
会場風景です。
コンクリート打ち放しの床に大理石で作られたハンカチが置かれています。
スポットによって二つのパートに別れています。
それぞれは大きさの違う同じ花柄のハンカチの作品で構成されています。
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ハンカチの大きさは、実物より若干大きい感じです。
右のパートも、左のパートも、広げたハンカチ、折り畳んだハンカチの両方があります。
この作品はパートとして鑑賞しても、一つ一つの作品としても鑑賞できると思います。
石のハンカチ。
石というのは、それ自体が歴史を背負っています。
長い年月が石の中に閉じこめられている気がします。
石は寡黙です。
その寡黙さが人を惹きつけます。
布のハンカチは日常です。
家から出掛けるとき、最後に確認します、「ハンカチ持った!」。
ポケットやバッグに入れられるべきハンカチを忘れると、人は不安になります。
何となく落ち着かない一日を過ごすことになります。
たった一枚の布切れなのに何か大切なものを忘れた気がします。
いつもは折り畳まれたハンカチをそっとひろげてみると、そこに一枚の絵が出現します。
花柄のハンカチは、花々が描かれた一枚の絵になります。
日常だったハンカチが仮想世界の入口になった瞬間です。
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左はARTBOXの棚に飾られた小品。 この作品はほぼ実物大です、 写真で見ると本物のハンカチようです。 ギャラリー入口、芳名帳の横にも小品が展示されています。 又、安福さんにとって初めての試みであるビデオ作品も二点制作されました。 芳名帳のある壁で上映されています。 その他、意外なところにも花畑が隠されています。 探してみて下さい。 |
2001年5月3日(木)-5月15日(火)
pm3:00-24:00(最終日22:00)