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iPhoto


アプリケーション


水晶です。
暗闇で微かな光を吸収、反射している水晶。
耽美ですねぇ。

柄にもなく、わたしは意外と耽美が好きです。
その昔は、Cocteau TwinsとかThis Mortal Coilに浸ったものでした。
(静かに闇の底に沈むような音楽です。)
最近はそちら方面にはトンとご無沙汰です。

耽美ではないが、先日のお休みに久し振りに映画館で映画を観ました。
クロネンバーグ監督「スパイダー 少年は蜘蛛にキスをする」。
誰にでもお薦めできる映画ではありませんが、映画の面白さを堪能させていただきました。
これも闇をテーマにした映画で、観た後にズンとくる映画です。

今回は水晶の画像を使いますが、耽美とは関係ありません。
一級の大工道具を使って、一本の鉛筆を削る話です。

一級の大工道具とはDeveloper Toolsのことです。
Developer Toolsはソフトを作る総合ソフトで、開発者用のツール集です。
わたしのようなシロートには関係ないソフトです。

関係ないけど、わたしはこのソフトのCDを三枚も持っています。
MacOSX10.0を買ったとき、10.1にアップデートしたとき、それから先日10.2を買ったとき。
何となく勿体ないような気がしてインストールしてみました。
収録されていたアプリケーションで気紛れに遊んでいたのですが、このソフトの使命はソフトを作ることです。
一念発起して(というほどのことでもないが)、アプリケーションを作ってみました。

Developer ToolsのメインアプリケーションはProject BuilderとInterface Builderです。
Project Builderが統合開発環境、Interface Builderはインターフェイスを構築するアプリケーションです。
(詳しいことはわたしも良く分かっていないので、話をドンドン進めます。)


Interface Builderのパレットの一つです。
ツールバーの左から二番目を選択してみました。

OSXではお馴染のアイテムですね。
ウィンドウにボタンを入れたければ、ボタンを選択してドラッグ&ドロップ。
ボタンの名称はダブルクリックしてリネームできます。

このパレットはOSXの部品集、といったところです。


同じくパレットの三番目を選択してみました。
これも部品集ですが、スライダーやプログレスバーもあって、楽しいですね。
こういうアイテムは見ているだけでも飽きません。


わたしが選んだのは、Cocoa というフレームワークを使ったアプリケーション制作です。
購読している雑誌の入門講座にそれが出ていました。
何せ一本の鉛筆を削るだけですから、ものの30分もかからないで自作のアプリケーションができてしまいました。
(詳しいことは省きますが、実に簡単でした。が、その先は難しいでしょうね・・・・。)



完成したアプリケーションの情報ウィンドウです。
アプリケーションの名前はiGalleryです。
バージョンは0.1。
生まれたてのホヤホヤですね。
アイコンは汎用のアプリケーションアイコンです。
これを後で変えてみます。

アプリケーションには立派なメニューまで付属していて、Helpメニューもついています。
(後ほどメニューをお見せします。)
それでは、Helpを見てみましょう。



あっ、無いそうです。
当たり前ですよね、わたしはHelpを書いた覚えがありませんから。
これらの情報ウィンドウはソフトが勝手に作ってくれます。
中身を作ったり書いたりしたければ、それもできます。
(スキルがあればの話です。わたしにありませんからデフォルトのままです。)

さて、アイコン作りです。
自作しても良いのですが、時間がありません。
HDの中から適当に探してみます。


先ほどの水晶の画像と同じ階層にあったアイコンを流用してみました。
これはDeveloper Toolsのフォルダに入っていたアプリケーションのアイコンです。
ユーティリティだったと思います。

アイコンの変更も実に簡単で、画像の情報ウィンドウを開いて左上のアイコンをコピー、変えたいアプリケーションの同じく情報ウィンドウの左上のアイコンを選択してペーストすれば終了です。

何か、立派ですねぇ。
サイズとかいろいろ項目があって一人前のアプリケーションです。


さぁ、いよいよ起動です。
ドキドキしてきましたね。



iGalleryのアイコンをダブルクリックすると、DocのにiGalleryのアイコンが現れ、ホッピングしはじめました。
(OSXではアプリケーションを起動すると、Docに表示されて上下にホッピングします。)

これが、iGalleryというアプリケーションの実体です。



このiGalleryというアプリケーションが何をするかといえば、起動してこのウィンドウを開き、「bye」というボタンを押せば、本当にバイバイして終了するだけです。
ただそれだけ。
つまり、一流の大工道具で一本の鉛筆を削っただけです。

それだけにも関わらず、立派なメニューを備えています。
ま、練習用のアプリケーションですね。
雑誌では、「Welcome To iGallery」のテキストが「Hello Cocoa」で、「bye」のボタンが付いているだけです。
それでは余りにもつまらないので、テキストとテキストカラーを変えて、画像を入れてみました。
小さな画像はOSXのLibraryに入っているユーザー認識用ピクチャーです。
(今回の画像は全部流用でいきました。カッコよくいえばReMixですね。)

このアプリケーションを発展させるとすれば、ウィンドウの中にiGalleryのURLを表示してリンクを貼る、起動と「bye」を押したときに効果音を出す。
(効果音のサンプルは先ほどのパネルに入っています。)
これくらいですね。

わたしの遊びはここまでです。
プログラミングという奥の深い世界に足を突っ込むと、時間がいくらあっても足りません。
わたしの「放課後」の有効活用はiGalleryの更新で手一杯です。
もともと中途半端な文系であるわたしには、向いていない世界でもあります。
老後の楽しみということで・・・・。




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