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図鑑


子供の頃、図鑑を良く見ていた記憶があります。
動物や植物、あるいは乗物の図鑑。
その当時からイラストレーションが好きだったのかもしれません。

今回は自製の図鑑をお見せします。
といってもまったくの自製ではなくて、わたしのコンピュータに入っているアイコンの図鑑です。
(前回、春のパソコン躁状態は終焉に向かっていると書きましたが、まだ続いているのでした。)
MacOSX(テン)のアプリケーションのアイコン図鑑です。


Preview  TextEdit  Sherlock  iCal


美しいアイコンですね。
左から、画像ビューワー、テキストエディタ、検索、スケジュールのアプリケーションです。
デジタルなパソコンに意表を突くように、OSXのアイコンはアナログな細密画です。
「2001年宇宙の旅」のサウンドトラックが、当時の先端シンセサイザーではなくクラシック音楽だったのを思い出させます。
どちらも秀逸なアイデアといえます。


Image Capture  Mail  Address Book  Stickies



デジタルカメラ接続、メール、アドレス帳、メモのアプリケーションです。
カメラもクラシックなら、電子メールに切手のアイコン。
絵柄は伝書バトでしょうか。
シャレてますね。

さて、これらのアイコン、コンピュータのどこに入っているのでしょうか。
実は見えないところに隠されているのです。
見えないファイル、不可視ファイルです。
一般ユーザが誤って操作しないように、通常はこれらのアイコンのファイルにはアクセスできません。

では、どうやってアクセスするか。
CUIのTerminalを使うか、Finderの「フォルダへ移動」メニューを使うかです。
わたしがとった方法は、Developper Tool=ソフト開発用CDの中にあるicns Browserを使い、アイコンファイルの名前と場所を確認して、「フォルダへ移動」でアクセスしました。


Chess  Script Editor  Grab


ゲームのチェスのアイコンです。
アイコンも奇麗ですが、ゲーム画面も美しいゲームです。
(残念ながらチェスを知らないのでプレイできません。)
その隣りからは、ユーティリティというアプリケーションのアイコンが続きます。
ユーティリティはシステムの状態をモニター、ブラウズ、修復したり、プログラムしたりするアプリケーションです。
Script EditorはApple Scriptのアプリケーション、Grabは画面やウインドウをキャプチャ(スクリーンショット)するアプリケーション。
キャプチャ(切り取る)だから、ハサミです。
Script Editorの万年筆が、良い雰囲気ですね。

最近UnixユーザーがMacを使い始めているそうです。
(以前はMacには目もくれなかったUnixユーザーが、です。)
デザインの優れたiBookやPower Bookなどのポータブルに人気が集まっています。
MacOSXの素性はUnix(BSD系)ですから、Unixの仕事もこなせるし、必要に迫られるWordやExcelなどのGUIも当然キチンとできます。
一石二鳥のマシンだそうです。

でも、利便性だけではなくて、恐らくOSXのグラフィックの美しさに魅かれて使っていると思います。
どちらかといえば質実剛健なUnixの世界では、まったく見ることのできない風景ですから。


Audio MIDI Setup  Print Center  Java Plugin Settings


音楽のMIDI、プリントセンター、プログラムのJavaのアプリケーションです。
OSXのアイコンはレトロな風情ですが、そのレトロの加減が実に見事です。
初期の電子鍵盤を彷彿させるMIDI、スティールの質感が何とも言えないプリンター、Java=コーヒーのカップのさり気ない普通さ。

OSXでプリントを始めるとPrint CenterのアイコンがDocに現れます。
1ページのプリントですと、給紙に1と印字され、プリントが進むと1と印字された紙がだんだんプリンターに吸い込まれていきます。
その様子を見ているのも楽しいですよ。


Terminal  Project Builder  Disk Utility


図鑑ですから、まだまだ続きます。
CUIの要、Terminalのアイコンです。
昔々の、1台のコンピュータに多くの端末がぶら下がっていた時代のターミナルをイメージしています。
Project Builderは主にOSXのソフトを開発するアプリケーションです。
ハンマーが制作を表しています。
Disk Utilityは見ての通り、ハードディスクのお医者さんですね。


Bomb  Keychain Access


Macを使っているユーザーなら誰でも知っている爆弾アイコンです。
このアイコンがどこにあったのかは忘れましたが、リアルな爆弾です。
OS9までの爆弾はどこかマンガチックでしたが、これもどことなくユーモラスですね。
Keychain Accessはユーザ名とパスワードの一括管理のユーティリティです。


CPU Monitor  Console  Apple System Profiler


この三つのアイコンはメカメカしてますね。
CPUの状態をモニター、システムの状態をモニター、そしてコンピュータのシステムのモニターです。
真中のコンソール、JRA(中央競馬会)がCFやCMに使ってましたね。
(わたしの職業は、WINSのお客様に飲食を提供する仕事です。)


ColorSync Utility  ThreadViewer


さて次は、色の管理をするユーティリティと、何をするのか分からないアプリケーションのアイコンです。
このThreadViewerは
Developper Toolに入っているアプリケーションなんですが、何をどう使うのか分からない。
アイコンが美しいので載せてみました。
スレッド、つまりツリー状にリンクを作るアプリケーション何でしょうね、多分。

一番上のコンパスのアイコンはDevelopper Toolに入っている、EXTRASのアプリケーションアイコンです。
特別なアプリケーションですね。
Sketchというアプリケーションで、ドロー系のソフトです。
確か、OSXのベータ版に収録されていたと思います。

これらのアイコンのファイルを開けると三層になっていて、サイズの異るアイコンが三つ入っています。
今回のご覧いただいたアイコンは最大サイズで128×128ppiです。
拡張子が「.icn」で、Photoshopでは開けません。
Previewで開けて、ファイル形式をPNGに換えて、それからPhotoshopで画像処理、JPEGに変換しました。
結構手間が掛かりました。
(今回はアプリケーション特集でしたが、システム関係のアイコンもいっぱいあります。機会を見てご覧いただきます。)

最後です。
これも
EXTRASです。
OS9でお馴染のSimpleTextのOSX版のアイコンです。
TextEditではなくて、SimpleTextですよ!
(この驚きはOS9とOSXを使っている人しか分からないと思いますが。)
しかも、実際にOSXで使えるアプリケーションです。






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