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ナビゲーション


あけましておめでとうございます。


お正月、如何お過ごしですか。
暮れから正月にかけては、普段行かないところへ出掛けるケースがありますね。
そういう場合、闇雲に出発するよりは事前に地図帳でルートを調べる方がベターです。
備えあれば憂い無し、です。

もっとも、今はカーナビという便利なものがあります。
行先を入力すれば、音声ガイドに従うだけで目的地に到着です。
渋滞もVICS(道路交通情報)を利用して迂回路をとることができます。

便利ですが、まだ高価ですし、わたしが利用する機会は少ないので導入は考えていません。
知らないところに行く用がそれほどないからです。
でも興味はあるので、年末にカー用品店でタイヤをスタッドレスに交換した時、売場を覗いてみました。

HDD(ハードディスクドライブ)ナビ。
カーナビがCDからDVDになったのは知っていましたが、今はHDDですか!
テレビ録画もHDD、う〜ん、HDDが流行(はやり)なのか。



もちろん流行(はやり)ではなくて、大容量で安価、CDやDVDと違って書き込み(書き換え)が可能、といった理由で持て囃されているのでしょうね。
おまけに、データの転送速度も速いですから。
書き換えができれば、新たにCDやDVDを買う必要はありません。
新しい情報をHDDに書き込めば(更新すれば)、常に最新の地図情報を持っていることになりますから。
どうやって更新するかといえば、通信ですね。
貴方がパソコンでインターネットをやっているのと同じです。

インターネットと違うのは、カーナビのアクセス先がメーカーのサーバーに限定されていることです。
パイオニアのカーナビならパイオニアの専用サーバー、パナソニックならパナソニックの専用サーバーです。
(トヨタのG-BOOKも原理は同じですが、HDDではなくて大容量のメモリーカードを使っています。)
マザーコンピュータに多数のクライアントが接続するパソコン通信と同じシステムです。

そのマザーコンピュータ=サーバーから、地図情報、道路情報、観光情報、ロードサイドのショップ情報、天気などがダウンロードできます。
双方向の通信ですから、メールはもちろん、買物やホテルの予約、搭載車同士では地図上で位置の確認もできます。
肝心のナビゲートもきめ細かいというか、親切過剰というか、とにかく進化しています。
カタログを読んでいると、行きたいところへアッという間に行けるような気がしてしまいます。
(その分、設定は煩わしいでしょうけど。)



何しろHDD、助手席の友達に教えてもらった道もナビが記憶して書き込んでくれます。
同じ道を一人で運転するときもナビが案内してくれます。
MP3もパソコンから転送できるので、CDやMDを持っていく必要がありません。
AppleのiPodが付属しているのと同然です。

テレビチューナーでテレビの視聴もできるし、DVDの再生も可能。
メーカーによって搭載機能に違いがありますから、列挙したものが全部可能というわけではありません。
でも横並びは時間の問題ですから、そのうちどれを買っても全てできるはずです。

これが情報化社会ということなんですね。
ちょっと、驚きました。
HDDと通信が結びつくと、カーナビもこうなるんですね。
ノートパソコンを持ち歩くのはモバイラーじゃないですね。
こっちが真のモバイラーです。
だって、貴方の部屋を丸ごと移動させながら通信(コミュニケーション)できるのですから。
(いざとなれば寝ることもできますし、そうそう、エッチもできますよね。)



モバイルということでいえば、ウォークマンと携帯電話は生活を変えました。
もしかしたら、HDDナビはそれに匹敵するかもしれません。

しかし、HDDナビはわたし達を何処にナビゲーションしてくれるのでしょうか。
入力する目的地の話ではありません。
わたし達の生活の目的地の話です。

カタログに謳われている「通信で、今とつながる。スマートな情報生活を、あなたへ。」、の情報生活の行先です。
ここを考えないと、便利なHDDナビでますます道に迷ってしまうかもしれません。
そうでなくても、わたし達の行先は定かでないのですから。




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