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東京日和


ステンレスのテーブルに紙コップのコーヒー。
ここは何処でしょうか。


ここは東京のど真ん中、皇居のお濠の前です。
竹橋の東京国立近代美術館のテラスです。
近代美術館がリニューアルして、レストラン、ミュージアムショップができました。

そのレストラン「クィーン・アリス アクア」でランチを食べようと思ったら順番待ちでした。
仕方がないので待ち時間に近美のテラスでコーヒーを飲んだ、というわけです。
「クィーン・アリス」、有名なフレンチのレストランですね。
「クィーン・アリス アクア」はその姉妹店です。

テラスの横が「クィーン・アリス アクア」。
この写真ではレストラン本体はほとんど写っていません。
このブルーのモニュメントを撮りたかっただけです。
表通りからはこれが目印になります。
レストランは三方がガラス張りで60席あります。
テラス席もあり、館外からの利用も可です。


ランチは千円でリーズナブルですが、味はほどほどです。
お濠の前という立地と、ちょっとオシャレな雰囲気がウリでしょうか。
桜の季節は気持ちが良いと思います。
(多分混みあってそれどころではないでしょうが。)

この時の展覧会は、
「未完の世紀:20世紀美術がのこすもの」。
日本の20世紀美術の歴史展ともいえる展覧会です。
印象に残ったのは戦争画。
その中でも野戦病院の看護婦を描いた作品が特に気になりました。

床に横たわる負傷兵達の前に立つ看護婦。
看護婦にスポットライトがあたったような画面構成で、神々しいというか何というか。
これはヤバイ絵だと思いました。
戦意高揚とかではなくて、こういうドラマチックな絵はヤバイです。
人の心にやすやすと入り込むで感動をよぶ。
感動というものは結構危険なもの、とわたしはこの絵を観ながら思いました。





このビルが建っているのは汐留です。
新橋駅から海に向かった一帯に建設中のビルの一つです。
旧国鉄汐留駅の再開発の一環として、この辺りから整備が始まっているようです。



汐留は藍画廊のある京橋から目と鼻の先です。
わたしはビルが好きですから、まとめて写真を撮ろうと思って出かけたのですが止めました。
上の写真の右側にチョコッと写っているのは、話題になっている電通の本社ビルです。

もう、こういうビルには興味をなくしました。
風景として虚しい気がします。
わたしが見たかったビルの風景とは違うものです。

それを説明するのは難しいのですが、インターフェイスが違う感じがするのです。
インターフェイス、つまりこれらのビルとわたしとの間には何もないのです。
秋葉原や六本木も再開発され超高層ビルが立ち並ぶでしょう。
商業と文化の施設が林立すると思います。
でも、そこにはわたしの好きなビルの風景は存在しない気がします。


ここは東京の外れ、八王子と町田の境にある法政大学多摩校舎の駐車場です。
左側にある建物が大学の一部です。
法政大学はわたしの母校ですが、多摩校舎に来るのは初めてです。
わたしの時代には飯田橋と市谷にしか校舎がありませんでしたから。
(小金井に工学部がありましたが。)
広い敷地に学部ごとの建物や図書館、国際会議場もあります。
スポーツ施設も野球場、陸上競技場、プール、ホッケー場等々充実しています。


多摩校舎に来たのは、恩師に会うためです。
恩師の自作のPC/AT互換機を貸していただける、というありがたいお話があったからです。
先生の研究室は、わたし達が年がら年中押しかけた30年前の飯田橋の研究室とあまり変わっていませんでした。
雑然としていて、居心地の良い部屋です。

そこで、PC/AT互換機のレクチャーを受けながら話がいろいろなところに飛びました。
途中、妻(同じく先生の恩恵を受けた)を最寄りの京王線めじろ台駅まで迎えに行き、回転寿司で持ち帰り寿司を買って研究室で食べました。
レクチャーを一通り終わると大学の門限である11時になっていました。
3時に待ち合わせて、11時。
8時間いたことになります。
卒業してから30年。
どちらも長くて、短かったような気がします。

自室に遅く帰って早速PC/AT互換機の電源ボタンを押すと、無事起動しました。
このPC/AT互換機は自作機ですから図体がデカイ。
なぜ図体がデカイかというと、隙間がいっぱいあって手を入れやすいからです。

わたしの部屋には、これで4台目のコンピュータです。
つまり、部屋にコンピュータがゴロゴロしている状況です。
わたしはこれらのコンピュータで何をしようとしているのでしょうか。
それはわたしにも分かりませんが、初めて触れたPC/AT互換機が面白くて寝不足になりそうです。
確か、MacOSX(テン)の時もそうでした。
どうやら、わたしはシステムに関することが好きなようです。




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