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「iPhone's photo(7)」


iPhone's photo(6)の続き

iPhoneなどの携帯電話のカメラの利点は、荷物にならないことです。
コンパクトデジカメはその名の通り小さなカメラですが、それでも、出来れば持ち歩きたくありません。
一眼レフなどは、特別な場合以外は持って出掛けません。
仕事であればどんな重いカメラも我慢できますが、日常では、できるだけ荷物は減らしたいものです。
身軽で、撮ろうと思った時に直ぐ撮れる、それが携帯電話のカメラの良いところです。



写真など特に撮る気もなく歩いていた時に、ふと目についた 景色や物体。
ポケットやバッグからサッと取り出して、シャッターを押す。
上は、そんな二枚です。
左は土手のガードレールと木、右は道に落ちていた金の延べ棒ではなくて、駐車場の車止めです。



同じく散歩の途中で撮影した、ありふれた風景です。
左は「TOY CAMERA」で撮影した上に、その画像を「Photo fx」で再度エフェクターを適用したものです。
右は柿畑の物置ですが、「TOY CAMERA」でモノクロームエフェクターで撮影しました。

iPhoneの面白さは、デジタルカメラと(デジタルカメラ用の)アプリケーションを自由に組み合わせられることです。
その自由さが、チープな画質と機能を補って面白いガジェットにしています。
アプリケーションの発想もパソコンのそれに近い本格か、ないしはシャレが効いていて、普通の携帯のアプリは違います。
普通の携帯にありがちな子供っぽさが、iPhoneにはありません。



左は近所(山梨)の酒屋の倉庫の庭です。
ビールやソフトドリンクのプラスティックケースですが、色合いが好きです。
右は近所(西荻窪)に最近オープンしたワインバー。
一見すると昭和中期の店舗意匠ですが、これが何と、れっきとした新装開店。
映画のセットのようなお店で、シャッターもなくて、これが開店前の状態です。
まだ入ったことがありませんが、近々に様子をご報告したいと思います。

さて皆さんは、デジタルカメラを何台お持ちでしょうか。
わたしは四台持っています。
一眼レフにレンジファインダーにコンパクトにiPhone。
レンジファインダーは一眼レフ前にメインストリームだったカメラで、今はマニアのカメラです。
わたしはマニアではありませんが、諸般の事情で所有しています。

一眼レフを持っている方は、大概コンパクトも持っていて、携帯も持っています。
つまり、最低でも三台は所有していることになります。
一眼レフやコンパクトの複数所有は珍しくありませんから、それを考えると、成人の国民一人あたり二台から三台は持っていると思われます。
家庭に換算すると、四人家族で六台から十台ぐらいになるでしょうか。
すごい数ですね!



お次は、今や絶滅状態のポラロイドをシミュレートしたアプリケーション、「POLARIZE」です。
iPhoneのカメラ機能付加アプリの多くは、そのアプリでエフェクトを施して撮影するか、保存されている写真にエフェクトを施すか選択できます。



「POLARIZE」の起動画面ですが、画面のポラロイドカメラをタッチすると、カメラが起動します。
アルバムをタッチすると、iPhoneの保存されている写真が表示されます。
ご覧の通り、iPhoneのアプリの多くは、メニューが英語表記です。
国産のアプリケーションでも、そうなっています。
アプリケーションの流通が国内ではなく、ワールドワイドだからです。
その所為もあって、比較的分りやすい英語のナビゲートで、実用上不便はありません。



最後は、ピントの合う範囲を自由に変えられるTiltShiftというアプリケーションです。
合焦の範囲を極端に狭めることで、いわゆるジオラマのような風景写真を撮ることができます。
左は首都高のクルマの助手席からカットで、右は山梨の自宅母屋です。

こうやってiPhoneのカメラで遊んでみると、iPhoneが一般の携帯とは大きく異なっていることが解ります。
PDA (携帯情報端末)とも違うし、iPhoneは一つのジャンルかもしれません。
意外に、携帯電話は通話(とメール)があれば充分という人に、お薦めするのが良いかもしれません。
大人が遊べるガジェットに成長していますから。