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「空と雲」


ホテルアートフェアの搬入(8月28日)と初日(29日)、わたしはホテルニューオータニに滞在しました。
搬入の手伝いと接客を仰せつかったからです。
フェアの藍画廊展示室はニューオータニのガーデンタワー23階で、とても眺めが良い部屋です。
ガーデンタワーは1974年の竣工の40階建です。
今では珍しくも何ともないのですが、当時は話題になった超高層ホテルです。

搬入日、初日とも大気の状態が不安定で変わりやすい天気でした。
搬入後やお客様の途切れた時間、窓から外を眺めていると、飽きません。
ホテルのある紀尾井町周辺の建物や公園、屋上庭園、高速道路など、様々な景観が眼を楽しませてくれます。
空や雲の様子も変化に富んでいて、ついカメラを向けてしまいます。



初日(29日)の夕景です。
午前中はどんよりとした曇りでしたが、昼からは概ね晴れの天気。
雲の上は青空で、もう降らないかと思ったら、夜には雷雨が。
八時過ぎにホテルを出て首都高に乗ると、ワイパーをハイにしても前が見えないくらいの雨でした。
その雨も八王子手前で止み、山梨までワイパーの用はありませんでした。



時間が前後して、同じ日の午後4時半ごろです。
手間のビルはニューオータニの本館です。
こちらは東京オリンピック(1964年)に開業した国際ホテルで、最上階の回転レストランが有名です。
一時停止の話が出ましたが、(Wikipediaによると)撤回されて、今でも回転しているそうです。

この空と雲。
軟らかな薄いピンクの雲が、見渡す空一面に立ち上がっています。
下は霧のような状態で、上は綿のような雲。
アクセントのように、天空は薄青の空。
何とも言えない、幸せな、心が満たされたような気分になります。



これは搬入日(28日)の3時ごろです。
搬入の途中で、一息入れた時のショットだと思います。
雲の造形が絵画的ですね。
ドラマティックに過ぎず、しかも絵になる空です。



ほとんど同じ構図ですが、こちらは初日(29日)の午後4時半ごろ。
つまり最初の夕景画像の一時間前になります。
日が違うのに、同じ構図というのも呆れますが、陽射しがコントラストを生んでいるのが分りますね。
雲の浮かんでいる感じが、好みです。

最後はオマケ画像二枚で、携帯で撮影したものです。
一枚目は今までと同じ部屋の窓からの風景です。



初日(29日)の昼ですが、解像度というか描写力が、一眼レフとは全然違いますね。
携帯はiPhoneで200万画素ですが、画素数というよりレンズの違いが歴然です。
色合いもテキトーな感じですが、携帯の液晶ではそれなりに美しく映ります。
これはこれで用途をわきまえれば楽しめますし、トイカメラのような面白さがあるかもしれません。
この画像のようなタイプの、空と雲もお気に入りです。



こちらも初日の昼で、昼食にガーデンに降りた帰りに撮影しました。
ビルとビルの連絡通路がガラス張りで、一部普通のガラスとは違う、磨りガラスのようなものがありました。
意図は不明ですが、その部分だけ景色が違って見えました。
テキトーなカメラでテキトーに撮った、素敵な空と雲です。