iGallery DC

飯野信二展
シリーズ Old but GOLD Vol.3
IINO Shinji

飯野信二展の展示風景です。



飯野信二展は10点(平面9点、立体1点、及び参考出品3点)の作品で構成されています。
作品のタイトルはすべて無題です。
作品の詳細を御覧下さい。



画廊入口から見て、左側壁面左の2点です。
左の素材は水彩で、サイズは180×130mm、
右はキャンバス・油彩で450×450mmです。



左壁面右の作品です。
キャンバス・油彩で910×720mmです。



正面壁面の作品です。
キャンバス・油彩で1170×910mmです。



正面壁面、エアコン下の作品です。
水彩で210×310mmです。



右壁面、左端の作品です。
キャンバス・油彩で910×720mmです。



右壁面、左から2番目、3番目、4番目の作品です。
三点共キャンバス・油彩で、左から180×180mm、140×180mm、150×230mmです。



右壁面、右端の作品です。
針金で400×300×300mmです。

<作家コメント>
日常の自然から反応して生まれた線と点。
大気の震え、上昇と下降、雨の落下、雲の集中、流動、拡散、横滑りの点と線。
曖昧な中での新鮮な線。声高にならず、静に、弱く弱く絡まる線で空間を織りなす。
蛍の弱い点滅の光の線のように、震えながら空間を編む。
混沌の中にあるたれた垂直線と広がる水平線をよりどころに描く油彩と、Wire(針金)の立体作品を展示します。

飯野さんの絵に、モチーフはありません。
真っ白なキャンバスに、まず筆を下ろす。
そこから図を作り始め、手を動かし、しばし眺め、又手を動かす。

飯野さんの絵は概ね線でできています。
線を重ねて、編むようにして、絵を作っていきます。
それは編み物に近い作業で、頭よりも手で考える仕事です。

描画が進につれ、絵に表情が出てきます。
それは風景であったり、大気の変化であったり、時間の流れだったりします。
その表情の源は身体(からだ)です。
生まれてから今日までの、身体の記憶です。
それが手を通して、実体化される。
イリュージョン(幻想)ではなく、実体としての絵画です。

彩度の高い原色を多用し、幾分乱暴とも思える筆致。
それでありながら、洗練と落ち着きのある画面。
絵が表出しているのは、生きている印(しるし)、痕跡です。
それを共有する(見る)のは、何とも幸せなことであり、美術の喜びに違いありません。

ご高覧よろしくお願い致します。

プライスリスト1
プライスリスト2

2013年iGallery DC個展

<シリーズ Old but GOLD
さほど遠くない過去、共同体には長老という存在があり、尊敬の対象でした。
その経験の積み重ねから生まれる知恵が尊ばれたからです。
昨今は若くあることに価値が置かれ、アンチエイジングが消費のターゲットになっています。
しかし、年齢を重ね、それ故にますます輝くことこそが本来の老いの在り方です。
この度、60歳以上に限定した山梨の現代美術作家シリーズ「Old but GOLD」を開催したします。
現代に於いて60歳は老人の範疇外かもしれませんが、その長き経験を活かした美へのアプローチは貴重です。
美術には若者の新鮮な感性が必須ですが、年長者の奥深い洞察も不可欠です。
シリーズとしてご高覧いただければ幸いです。

歳を重ねてますます輝くー60歳以上限定、山梨の現代美術作家シリーズ
vol.1 高橋辰雄(1/10〜1/27) vol.2 橘田尚之(7/4〜7/21)
vol.3 飯野信二(8/1〜8/18) vol.4 浅川徹(10/3〜10/20)
vol.5 坂本泉(10/31〜11/17) vol.6 田邉かほる(12/5〜12/22)


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飯野信二展
会期:2019年8月1日(木)〜18日(日)
開廊日:木・金・土・日
時間:12:00〜18:00


会場アクセスと展覧会スケジュール