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石本光男展
ISHIMOTO Mitsuo

石本光男展の展示風景です。



壁面ごとの展示を御覧下さい。



画廊入口から見て、左側の壁面です。



正面の壁面です。



正面裏の壁面とエアコン下の壁面です。



右側の壁面です。



カウンター上です。

以上の21点で石本光男展は構成されています。
壁面の作品はキャンバスに油彩、カウンター上の立体作品は木を使用しています。
作品の詳細を御覧下さい。



左壁面、左端、左から2番目、3番目です。
左はタイトル「小屋」でサイズは23×15.6cmです。
中央は「小屋-square」で11.5×11.5×7cmです。
右は「小屋-square」で11.5×11.5×7cmです。



左壁面、左から4番目、5番目、6番目、7番目、右端の作品です。
作品のタイトルはすべて「小屋」でサイズは22.4×27cmです。



正面壁面、左端、左から2番目の作品です。
左は「小屋の窓」で18x18cmです。
右は「小屋の窓」で22.7×27cmです。



正面壁面、左から3番目と右端の作品です。
左は「白い小屋」で41x31.7cmです。
右は「白い小屋」で33×24cmです。



正面壁面裏、左端、中央、右端の作品です。
左は「小屋」で27.5×22cmです。
中央は「小屋」で12.5×10cmです。
右は「小屋」で15.6×23cmです。



右側壁面、左端、左から2番目の作品です。
左は「小屋」で53×35cmです。
右は「フェンス」で53×35cmです。



右側壁面、左から3番目、右端の作品です。
左は「工場」で53×45.5cmです。
右は「小屋」で34.5×30cmです。



カウンター上、左、右の作品です。
左は 「KOYA 012 2018 」で11.5x8.2×9cmです。
右は 「KOYA 012 2018 」で11.5x9.7×9.2cmです。

<作家コメント>
田舎や古い町をさまよい小屋や古い建物を写真に撮っています。
撮った写真を眺めながら、なぜこれらはこんなにも美しいのかと思ってしまいます。ただの古い小屋や建物なのに。
色合いや素材やデザインの良さはもちろん、ロケーションや時の経過によってできたサビや汚れや歪みがそれらを趣
のあるものにしているのは確かです。しかしそれ以上に何かがあるような気がしてなりません。
その美しさの核心部へは絵を描くことでしか近づけないのではないかと思うのです。
そうして今日もまた小屋を描いてしまうのです。


実はわたしも小屋に取り憑かれた一人で、一時はせっせと写真に収めていました。
しかし小屋の専門家ともいえる石本さんの存在を知って、お任せすることにしました。
さほどに石本さんの描く小屋は、美しく、チャーミングです。
掲載画像でもその片鱗がお分かりになると思います。

なぜ小屋は美しいか。
石本さんも書いている通り、素材、経年変化が主な要因ですが、それ以上のものがあると(わたしも)思います。
ここでは思いついた事柄を少し書いてみます。
まずは、そのプロポーション。
シンプルで概ね直線で構成されている。
小屋という名のように、多くは小さく、簡素な作り。
豪邸、邸宅などのゴージャス系に比べると、その控えめでつつましい姿がいじらしい。
それが畑や野っ原に夕陽を浴びてポツンと建っている。
もうそれだけで(わたしは)胸がキュンとしてしまいます。

次に、その色合い。
小屋のトタンに塗られたペンキは青や緑など限られた色ですが、陽を浴び、風雨にさらされ、様々に変化します。
塗料もメタリックではない、昔ながらのペンキで、チープでありながら味があります。
もちろんトタンもチープな素材なので、小屋は普段使いの美とでも言えましょうか。
近年話題の東北地方の襤褸(ぼろ)やヨーガンレールの服に通じるものが、小屋の構造にはあります。

その次は、石本さんも指摘していた劣化の美。
小屋にはトタンを用いない木造も沢山あります。
木の朽ちる様もトタンの劣化に負けない美しさあります。
しかも傾きかかっていたりすると、その微妙なパランスに思わず(わたしは)ハッとする時さえあります。
劣化の美しさは、時間の堆積によるものが大ですが、それが労働に関わっていることも重要です。
大概の小屋は労働の為の道具や資材の置場であり、休憩所です。
小屋には辛く、激しく、楽しく、しかも喜びもある労働の跡が反映されています。
そして、それはなぜか人を惹きつける。
年季の入った肉体労働者の後ろ姿と同じように。

最後に、小屋ではないが、なぜか気になる名画を紹介。
クロード・モネの「積みわら」です。
形が小屋に似ていて、労働にも縁がある。
季節や光で表情を変える積みわら。
モネはこの積みわらを連作で執拗に描いています 。
そう言えば、小屋も季節や光によって無限の美しさを発揮しますね。

ご高覧よろしくお願いいたします。


プライスリスト1
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石本光男展
会期:2018年6月3日(日)〜6月24日(日)
開廊日:木・金・土・日
時間:12:00〜18:00


会場アクセスと展覧会スケジュール