iGallery DC



内海仁美展
UTUSMI Hitomi

内海仁美展の展示風景です。



各壁面ごとの展示を御覧下さい。



画廊入口から見て、左側壁面左の展示です。



左壁面右の展示です。



正面壁面の展示です。



右側壁面の展示です。
以上の20点で内海仁美展は構成されています。
作品の詳細を御覧下さい。



左壁面、入口横上、入口横下、左端の作品です。
左はタイトル「small window(ランプ)」(エッチング・シルクスクリーン)でサイズ10×10cmです。
中央は「small window(鳥)」(エッチング・シルクスクリーン)でサイズ10×10cmです。
右は「small window(ハス)」(エッチング・シルクスクリーン)でサイズ10×10cmです。



左壁面、左から2番目、3番目、4番目の作品です。
左は「small window(コップ)」(エッチング・シルクスクリーン)でサイズ10×10cmです。
中央は「小さな友達(猫)」(エッチング・シルクスクリーン)でサイズ10×10cmです。
右は「RAFIKI(ウマ)」(エッチング・シルクスクリーン)でサイズ10×10cmです。



左壁面、左から5番目と右端の作品です。
左は「DEEP FOREST-BIRD」(ドライポイント・シルクスクリーン)で60×60cmです。
右は「RAFIKI(赤鳥)」(ドライポイント)で16×14cmです。



正面壁面、左端、左から2番目、3番目の作品です。
左は「THE CROSS WINDOW」(アクアチント)で15×15cmです。
中央は「TWILIGHT(葉型)」(アクアチント)で24×18cmです。
右は「TWILIGHT(十字型)」(アクアチント)で20×20cmです。



正面壁面、左から4番目、右端、エアコン下の作品です。
左は「目覚め」(アクアチント)で15×15cmです。
中央は「夢ーI」(アクアチント)で12×18cmです。
右は「空へ(葉と鳥)」(エッチング・シルクスクリーン)で18×12cmです。



右側壁面、左端の作品です。
「ひだまり」(シルクスクリーン)で30×30cmです。



右壁面、左から2番目、3番目の作品です。
左は「おかえり」(シルクスクリーン)で30×30cmです。
右は「MADO(グレイ)」(エッチング・シルクスクリーン)で30×30cmです。



右壁面、左から4番目、5番目、右端の作品です。
左は「FLOWER-001 ORANGE」(エッチング・シルクスクリーン)で25×20cmです。
中央は「small plants」(ドライポイント)で25×20cmです。
右は「small plants-blue」(ドライポイント)で25×20cmです。

作品について

身近に見かける小さな風景、そこにある木の葉や小さな石、木の実、鳥、草、など
のユーモラスな“しぐさ”や美しさ、優しい表情に魅かれ作品創りをしています。
そうした日常的な情景を、版をとおした心象風景として表現してきました。
いくつかの出品作品に描かれている『鳥』は大好きなモチーフのひとつとしてこ
れまでも度々作品の中に登場しています。今回はそのほかに『窓』からの小さな光
のある風景などをイメージしたアクアチントやシルクスクリーンによる新たなシリ
ーズの作品として出品しています。

版画との関わりは学生時代、染色を学んだ中で布にシルクスクリーンで刷りをした
事から始まり、それ以降も様々な版画との関わりが今日につながってきています。
版画は銅版、木版、シルクスクリーン、リトグラフ、などの版種の違いによる質
感の異なる美しさと面白さがあり、そのどれもが私にとっては魅力的です。これま
でも様々な版種による制作をしながら時には併用による表現も試みています。

近年はアルミ版、樹脂シートや紙などの素材も版として用いています。今回はそれ
らの作品も加え、銅版、シルクスクリーンなど、小品を含む20点を展示いたします。
                         
2016年11月  内海仁美

山梨にiGallery DCを開設して6年になりますが、この地は版画が盛んです。
特に女性作家の制作が旺盛で、発表も活発に為されています。
県立美術館の工房の利用者も多く、それがハブとなって版画家同士が交流しています。
そんな山梨の地にあってか、内海さんは多くの版種を巧みに組み合わせて作品を作り続けています。

展示は大きく三つに分かれています。
エッチングとシルクスクリーンの小さなシリーズ。
色数を絞った、落ち着いたトーンの作品群。
幾分華やかな、明るい色彩に満ちた作品たち。
見た目に変化がありながら、一貫しているのは技術の確かさと心地よい軽やかさです。

世の中にはいろいろな作品があって、重苦しくドロドロしたものもあれば、中庸に徹して比重の取れたものもあり、軽味に優れたものもあります。
どれもが持ち味があって、その多様性が美術の面白さであり、楽しさです。
内海さんの作品で感じるのは、風通しの良さです。
どの作品を見ても、空間に広がりがあって、閉塞感は皆無。
いつも軽やかな風が吹いているように見えます。

それは小品でも大作でも同じです。
小品は、その小さな画面にも関わらずノビノビとした世界が展開されています。
大きな作品は、画面の密度を損なわず、スケールの大きな描写になっています。
構成がキチンとしていて、余計なものがないので、スッと画面に入っていけるのも特質です。

元々が染色を学んでいた所為か、色彩感覚にも秀でています。
彩度の高い突出した色は使っていませんが、豊かな色彩を感じます。
きっとバランスが良いのでしょうね。
ダークな画面の作品には気品があっても、暗さは微塵もありません。

この風通しの良さは、意外に得難いものです。
形と色が適度に調和していて、画面にリズムがないと風は滞ってしまいます。
簡単なようで、実は難しいことではないでしょうか。
良質なアンサンブルや室内楽を聴いている、そんな心持ちにさせてくれる版画です。

ご高覧よろしくお願いいたします。

内海仁美プロフィール

プライスリスト1

プライスリスト2

作品の価格は2017年10月まで有効です。
作品を購入御希望の方は、恐れ入りますが、下記までメールにてご連絡をお願い致します。
折り返し送金方法、納品時期等をお知らせ致します。
(作品が配送の場合、勝手ながら送料はお客様のご負担とさせていただきます。)
なお、作品納入後一ヶ月以内の返品は受付させていただきます
fuku-mac@@kc4.so-net.ne.jp
(*お手数ですが@を一つ取ってから送信してください。)


iGallery DC  内海仁美展
会期:2016年11月20日(日)〜12月18日(日) 
開廊日:木・金・土・日
時間:12:00〜19:00


会場アクセスと展覧会スケジュール