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小林宏展
KOBAYASHI Hiroshi




小林宏展の展示風景です。






上から、画廊入口から見て左側壁面、正面壁面、右側壁面の展示です。
小林宏展は以上の14点で構成されています。
作品は岩絵具、箔、キャンバス、パネル、絹本を使用しています。
作品の詳細をご覧下さい。

 


画廊入口から見て、左壁面左の作品です。
左はタイトル「靫葛(ウツボカズラ)」で掛軸、
右は「桜」でサイズM6です。

 


左壁面右の作品です。
左は「芥子(ケシ)」でS8、
右は「鉄線(モンタナ)」でF8です。

 


正面壁面の作品です。
左から「薔薇(カクテル)」で直径30cm、
「朝顔」で直径30cm、
「凌霄花(ノウゼンカズラ)」で直径30cmです。

 



正面壁面、エアコン下の作品です。
「文目(アヤメ)」でP6です。

 


右壁面左の作品です。
左から「ロニセラ」で41×15cm、
「アヤメ」で41×15cm、
「青い芥子」で41×15cm、
「ギガンジュウム」で41×15cm、
「秋海棠(シュウカイドウ)」で41×15cmです。

 



右壁面右の作品です。
「白牡丹」で掛軸です。



<作家コメント>

自宅の庭で育てた草花等をモチーフに、各々の花の持つ儚さ、妖しさ、美しさを表現したいと思っております。


美術の歴史から見れば、現代は技術が疎まれている時代かもしれません。
技術よりも概念が重視され、専ら技術は工芸の分野に偏重しています。
あるいは超絶技巧で無思考な、写真のような絵画が持てはやされています。
小林さんの絵画は技術が抜きん出ていますが、それは技術のための技術ではありません。
誇るものではなく、表現が必要としている高度な技術が使われています。

小林宏さんの絵画は、形式的には日本画の範疇に入ると思います。
しかし良く見てみると今日的な要素が取り入れられています。
まず、日本画では支持体に通常用いられないキャンバス、パネルを使用しています。
また額装せずに現代の絵画同様に壁に直に掛けています。
全体に現代的な要素と伝統的な要素が溶け合った日本画です。

モチーフは花です。
多くは小林さんのご自宅で栽培されている花です。
それ故か、花を見る目に愛情が感じられます。
精緻な花の描写を引き立てているのは背景です。
背景には、まず大正期の広告(資生堂の石鹸など)を転写しています。
その色合い、文字の写り具合からインスピレーションを受けて、背景に箔を施したり、マチエールに工夫を凝らして作り上げていきます。
綿密に下絵を作って制作するのではなく、偶然性も取り入れながら描いていく技法です。

花は咲き始め、盛り、枯れと、時期によって表情があります。
小林さんが描く花は開花の盛りです。
植物の生命力が全開になった時の花の姿です。
昆虫を誘って受粉させる、妖しくも美しい花の姿です。
しかし盛りは短く、儚さも花の宿命です。
それを愛でる心性が、今を生きる作家によって表現されていると思います。

ご高覧よろしくお願い致します。


プライスリスト1
プライスリスト2

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小林宏展
会期:2022年10月27日(木)〜11月13日(日)
開廊日:木・金・土・日
時間:12:00〜18:00


会場アクセスと展覧会スケジュール