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藍画廊


版の饗宴 2000


その昔、版画というのは木版(凸版)、銅版(凹版)、石版(平版)、シルクスクリーン(孔版)の4種類でした。
1960年代後半からその概念が崩れて、版さえあれば版画である、と言うことになりました。
写真を使ったアンディ・ウォーホールの版画の影響が大きかったのではないかと思います。

もともと版画はアートというより印刷でした。
浮世絵なんかもそうです。
それが近代的な版画家によって現在の版画=アートが生まれ、タブロー作家もサブ(副)的に版画を作るようになりました。
そして写真を使いだした頃から一気にその表現の幅が拡がり現代に至っています。
(多分、写真の使用の是非がターニングポイントだったと思います。)
考えてみれば、デジタルというのも版画的ですね。
0と1(ON/OFF)の組み合わせで、しかもオリジナル/コピーの関係が存在しないわけですから。
その場合、版に相当するのはメディア(FD,CD-ROM,MOとか)になるのでしょうか。
ソフト作家がソフトをプログラムし、それを大量にコピーして、それを又ハードディスクにコピーする。
最初のソフトと最後のソフトが全く同じというのはより過激に版画的です。
しかもそのソフトのアプリケーションで独自のモノを作り、それをメールに添付したり、ネットで公開したりして頒布する。
それを又転送したり、改変したりして面白いモノを作る。
そういえば、Linuxというのも版画みたいなモノかもしれません。
みんなでよってたかって版画を作っている感じです。

閑話休題。

藍画廊では「版の饗宴 2000」と題して版画の小品展を開催中です。
35人の作家の35の表現を、天井の高い藍画廊の特徴を生かして一同に展示しています。
会期は8月5日(土)までです。
よろしくお願いいたします。


画廊の入り口を入って斜め右の壁面(左側写真)と正面の壁面(右側写真)です。
立体的な版画作品も見えますね。


同じく左側壁面(左側写真)と右側壁面(右側写真)。
Tシャツの作品や小さな作品を集合させたものもあります。

これは通路側に面した壁面です。
藍画廊は小振りな画廊ですが、前述した通り天井が高いので、作品数が多くてもゆったりとご覧になれます。
価格もお手頃になっています。
是非お立ち寄り下さる様お願いいたします。


作品リスト
作家名 価格
1 渡辺 伸 ¥35,000
2 増田史朗 ¥4,000
3 浜田 涼 各¥3,000
4 おおにしゆう子 シート¥20,000 額¥8,000
5 五島三子男 シート¥8,000 額¥5,000
6 笹井祐子 ¥60,000
7 日向野桂子 シート¥20000 額¥7,000
8 岩崎みわ子 シート¥3,000 額¥5,500
9 内田真理 シート¥15,000 額¥5,000
10 わかな みえ ¥8,600(額付)
11 市川曜子 額付¥18,000 額¥2,500
12 久保崎 麦 シート¥3,000 額¥4,500
13 岡田まりゑ ¥15,000
14 飯田啓子 ¥2,000 額¥4,000
15 朴 明蘭 ¥35,000
16 阿部好二 ¥20,000 額¥6,000
17 池田 歩 シート¥20,000 額¥10,000
18 吉田亜世美 シート¥20,000 額¥8,000
19 太田真理子 ¥30,000
20 キノマホ ¥35,000
21 橋本尚恣 ¥38,000(額付)
22 山形忠正 ¥70,000(額付)
23 高橋ユミ シート¥9,000 額¥3,000
24 横田亜弓 ¥43,000
25 古川知泉 ¥40,000(額付)
26 山本麻友香 シート¥15,000 額¥10,000
27 岡本裕子 シート¥25,000 額¥11,000
28 石村光枝 シート¥     額¥29,000
29 伊丹 裕 シート¥20,000 額¥10,000
30 大山幸子 シート¥30,000 額¥9,500
31 古賀智子 ¥50,000(額付)
32 白木ゆり シート¥30,000 額¥18,000
33 浜田澄子 シート¥34,000 額¥4,000
34 宇田見ひとみ ¥9,000
35 横山智子 シート¥40,000 額¥27,000



会期

2000年 7月24日(月)-8月5日(土)
7月30日(日)休廊
11:30am-7:00pm(最終日6:00pm)

会場案内



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