藍 画 廊

木村瞳
信じることのレッスン
KIMURA Hitomi



壁面別の展示をご覧下さい。



展示室A、左壁面の展示です。



展示室A、右壁面の展示です。



展示室B、左壁面の展示です。



展示室B、右壁面の展示です。

以上の14点で木村瞳展は構成されています。
(展示室Bのコーナーにも1点の展示があります。)
作品の詳細をご覧下さい。

 


展示室A、左壁面の作品です。
左からタイトル「信じることのレッスン 2023 #1 」(アーカイバルピグメントプリント)でサイズ210x297mm、「信じることのレッスン 2023 #2 」(アーカイバルピグメントプリント)で210x297mm、「信じることのレッスン 2023 #3 」(アーカイバルピグメントプリント)で210x297mm、「信じることのレッスン 2023 #4 」(アーカイバルピグメントプリント)で210x297mm、「信じることのレッスン 2023 #5 」(アーカイバルピグメントプリント)で210x297mmです。



展示室A、右壁面の作品です。
左から「信じることのレッスン 2024 ♯1」(アーカイバルピグメントプリント)で210x297mm、「無題」(ラップ、懐中電灯)で可変、「信じることのレッスン 2024 ♯9」(アーカイバルピグメントプリント)で150x205mmです。



展示室B、左壁面の作品です。
左から「信じることのレッスン 2024 ♯2」(アーカイバルピグメントプリント)で210x297mm、「信じることのレッスン 2024 ♯3」(アーカイバルピグメントプリント)で210x297mm、「信じることのレッスン 2024 ♯4」(アーカイバルピグメントプリント)で210x297mmです。

 


展示室B、右壁面とコーナーの作品です。
左から「信じることのレッスン 2024 ♯5」(アーカイバルピグメントプリント)で210x297mm、「無題」(ビデオ、スマートフォン、板、水晶)で可変、「信じることのレッスン 2024 ♯6」(アーカイバルピグメントプリント)で210x297mmです。

<作家コメント>

当たり前に受け入れていた世界がガラガラと
崩れてしまったコロナ禍で、なぜだか私は見
えない力を信じてみようと思った。それは祈
りのようなものであり、自分を取り巻く世界
へのささやかな抵抗であるのかもしれない。


新型コロナによるパンデミックはわたし達の日常生活を大きく揺るがしました。
何より驚いたのは生活基盤の脆弱性と事態の進行のスピードです。
また情報の錯綜も混乱に拍車をかけ、ワクチン接種にまつわる憶測も流布されました。
普段は人で溢れる新宿駅や東京駅の通路が、無人のようになった風景は今でも目に焼き付いています。
こんな日が来るとは想像もつきませんでした。
パンデミックはわたし達の社会が観念や概念で成り立っていることを突き付けました。
そこには身体性が著しく欠如していて、思考に大きな偏りがあったのです。

コロナ禍における木村瞳さんの気付きはその辺りにあったのではないかと想像します。
本展のテーマは「信じること」であり、モチーフは「月」です。
展示室Aは満月とおぼしい月の光景であり、展示室Bは月光浴を撮影した写真が中心になっています。
写真以外にも懐中電灯の光を使ったテキスト作品やビデオ作品で視点、展示に変化をつけています。
作品の中心になっているのは、月との対話です。
木村さんの身体と月の対話で、いわば人間の身体も自然であることを確認する作業です。
そしてそこに自分の存在基盤を見つける試みです。

月の引力は海面の満ち引きを起こします。
人間の身体も大部分が水ですから、その影響を受けることは当然です。
月は人の精神面や女性の生理に変化を及ぼします。
太古の時代から月は特別な存在でありました。
「竹取物語」などの月にまつわる説話も世界中に数多く存在します。
そんな月を眺め続け、光を浴びる。
神秘ではあっても、神秘に溺れず、対話を続ける。
作品の大きな要素は、その蒼(あお)い色彩です。
恐らくはその美しい蒼が本展のハイライトであり、木村さんの表現の核ではないかと思いました。

ご高覧よろしくお願い致します。

作品リスト1

会期

2024年12月9
日(月)ー12月14日(土)
11:30ー19:00(最終日17:00まで)

会場案内