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藍 画 廊


茂井健司展
When I Kiss


茂井健司展の展示風景です。


天井近くからカーテンのように吊るされた半透明の布のようなもの。
それが四角い画廊空間を対角線状に横切るように展示されています。

全体のサイズは、2900(H)×5300(W)×2100(D)mm。
高さは3m近くもあります。

布のようなものは、実は和紙で、ウレタンニスとアクリル絵具によって半透明化、着色されています。
淡い色調です。

会場の照明は天井に設置された二灯の蛍光灯だけです。
いつもより幾分暗い展覧会場です。

和紙は鉄のフレームによって天井近くから吊るされています。
全部で二十六枚ありますが、幅は両端のもので1m弱。
中心にいくほど狭くなっています。


和紙に近づいて撮影してみました。


柔らかな光です。
後方の天井から発せられる光は、和紙を透してこちらにとどきます。

蛍光灯の白い光が、薄く着色された和紙を透過して、観る者の身体に降り注ぎます。
扇のような作品の中心部分には隙間があって、そこに立つと和紙の向こうに白い壁が見えます。


作品と対置する位置に一台のスライドプロジェクターがあります。


これですね。
置かれたスライドは鑑賞者が自由に挿入することができます。
何が映るのでしょうか?
それは、画廊に行ってからのお楽しみです。


この和紙の膜(壁)は「障子」に似ています。
外と内を隔てながらも、光は柔らかに透過します。


再び、中心付近からの撮影画像です。
絵のようですね。

和紙の存在が消滅して、光に反射する「色」だけが在るかのようです。
そしてその「色」は眼で視るというより、身体で視る「色」のような気がします。


ご高覧よろしくお願いいたします。




会期


2003年4月14日(月)-19日(土)


11:30am-7:00pm(最終日6:00pm)



会場案内




茂井健司展はスペース23°Cで同時開催されています。
(こちらは自然光を使用しています。)

「茂井健司展/together with the distance」 2003年4月3日(木)〜26日(土)
12:00pm-7:00pm (木、金、土のみ開廊)
スペース23°C
東京都世田谷区中町1-17-23
(東急大井町線等々力下車)
TEL/FAX 03-3701-5272



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