竹中香哉子
-mixing VII-
TAKENAKA Kayako


竹中香哉子展の展示風景です。



各壁面の展示です。



画廊入口から見て、左側の壁面です。



正面の壁面です。



右側の壁面です。



入口横の壁面です。

以上の2点(1点は左、正面、右壁面を使用した絵画と映像のインスタレーション)が展示室の展示で、その他小展示室に1点の展示があります。
インスタレーションのタイトルは「mixing VII」で、「モザイクシリーズ」(木製パネル、ブロード、麻地、アクリル絵具、胡粉等)と「パズルシリーズ」(段ボール、アクリル絵具、胡粉等)で構成されていて、共にサイズ可変です。
作品の詳細をご覧下さい。



左壁面の 「モザイクシリーズ」です。



部分です。



正面壁面、左側の「モザイクシリーズ」です。
作品に重なるように映像が映写されています。



正面壁面、右側の「モザイクシリーズ」です。
こちらも映像が映写されています。



右壁面、左側の「モザイクシリーズ」です。



右壁面、右側の「パズルシリーズ」です。



入口横壁面の作品です。
「花群」(木製パネルに綿布、アクリル絵具、胡粉等)で1120×1620mmです。

〈作家コメント〉
分割された花々、集められた花弁、組み込まれた白菊。
硬質で透明な音と共に転がる花弁は、その場所に辿り着けるのか。
花に囲まれた静謐な空間を感じていただければ幸いです。


本展のメインであるインスタレーション「mixing VII」は「モザイクシリーズ」と「パズルシリーズ」で構成されています。
「モザイクシリーズ」のベースになっているのは9枚の絵画で、それを9分割して1点をピースとして、自由に組み合わせでいます。
タイトル通りモザイクの手法で、壁面に自在に配置して空間として表現しています。
組み合わせは無限に近いパターンなりますが、テーマとギャラリーの空間に合わせて竹中さんがmixingします。
今回はピースが回転する映像を正面壁面に映写して、モザイクの空間にピースが組み込まれる様子も見ることができます。
平面と映像のハイブリッドな作品です。

「パズルシリーズ」はダンボールをパズルのピースの形に切り抜いて、花の絵柄を自由に連結しています。
こちらには粘土製の立体(花)も表面に散りばめられていて、平面と立体のハイブリッドな仕様。
インスタレーション「mixing VII」の手法を反転したような作品が「花群」で、こちらは1枚の平面に多数のピースを自在に描いて構成しています。

竹中さんの作品は絵画と空間の可能性を追求したものですが、堅苦しさはなく、雅(みやび)な雰囲気に満ちています。
組み合わせるピースのカタチの根底にあるのは日本家屋の伝統的な矩形(障子や襖)で、絵も琳派の流れを汲んでいます。
テーマになっている花の様々な表情のピースを組み合わせ、空間全体で花の生命力や美しいたたずまいが表現されています。
1枚1枚のピースも単独の作品で、全体と部分、部分と全体の相互作用が眼を愉しませてくれます。

元々の日本美術には装飾性やデザイン性が強く含まれていました。
琳派などはその代表ですが、竹中さんの仕事にも装飾性があります。
又、装飾には職人の「遊び」が潜んでいますが、竹中さんのインスタレーションにもそれがあります。
絵に映像を絡ませ、風鈴の音色をシンクロさせる。
空間を身体で味わうように作品と接するのも宜しいかと思います。

ご高覧よろしくお願い致します。

プライスリスト
作家Webサイト

会期

2019年9月23日(月)ー28日(土)
11:30amー7:00pm(最終日6:00pm)

会場案内