藍 画 廊



高柳秀章展
アーフタクト
TAKAYANAGI Hideaki

高柳秀章展の展示風景です。



各壁面ごとの展示をご覧下さい。



画廊入口から見て、左側の壁面です。
左から、タイトル「雲と蜜」(アクリル・胡粉・パネル)でサイズ45.5(H)×33.3(W)cm(P8)、「風にゆらぐ魚」(アクリル・キャンバス)で80.3×116.7(P50)、「根っこの深さ」(アクリル・キャンバス)で65.2×80.3(F25)、「戦いの丘」(油彩・キャンバス)で65.2×53.0(F15)です。



正面の壁面です。
「静かな俯瞰」(アクリル・キャンバス)で162.0×130.3(F100)です。



右側の壁面です。
左から、「細胞の性質」(アクリル・キャンバス)で41.0×53.0(P10)、「b」(アクリル・キャンバス)で41.0×53.0(P10)、「発芽の予感」(アクリル・キャンバス)で41.0×53.0(P10)、「パニヒダ」(油彩・キャンバス)で60.6×72.7(F20)です。



入口横の壁面です。
左から、「暁の夜」(油彩・キャンバス)で65.2×53.0(F15)、「冬の小さな音」(油彩・キャンバス)で14.0×18.0(F0)です。

以上の11点が展示室の展示で、その他小展示室に4点の展示があります。



左壁面の「雲と蜜」です。



左壁面の「風にゆらぐ魚」です。



左壁面の「根っこの深さ」です。



左壁面の「戦いの丘」です。



正面壁面の「静かな俯瞰」です。



右側壁面の「細胞の性質」と「発芽の予感」です。



右側壁面の「パニヒダ」です。



入口横壁面の「暁の夜」です。



入口横壁面の「冬の小さな音」です。


〈作家コメント〉

できるができなくなり できないができるとなる

通り過ぎてく記憶の家
一人一部屋 何かを隠して 
手紙を書いたり 音符を辿る

そんなかたちを 筆でなぞる


優しい絵です。
展覧会のサブタイトルの「アーフタクト」とは、楽曲が強拍以外の拍、つまり弱拍から始まる場合に、最初の小節線の前に現れる冒頭の一個あるいは数個の音のことを意味します。
又、「アーフタクト」での開始を弱起といいます。
高柳さんの絵画の特徴を良く表している言葉だと思います。

高柳さんに制作の意図を訊ねると、死がテーマになっているとのことです。
身近な人の死、大震災の大量の死。
そのような死に対するレクイエムとして絵画は描かれています。
その代表的な作品が「パニヒダ」で、パニヒダとは永眠した人が神の国に安住するために祈り、かつ永眠した人の信仰を受け継いで共に永遠の国に与れるよう祈願するものです。

淡い色彩で描かれた霊魂のようなポートレイト。
とても優しく、心に染み入ります。
安らかな眠りを祈り、再生を願っているのでしょうか。
静かに、静かに、画廊に音楽が響こうとしています。

ご高覧よろしくお願い致します。



会期

2013年9月23日(月)ー9月28日(土)

11:30amー7:00pm(最終日6:00pm)



会場案内