藍 画 廊



李染はむ展
Copy
ISEN Hamu


李染はむ展の展示風景です。



各壁面ごとの展示をご覧下さい。



画廊入口から見て、左側の壁面です。
タイトル「re」(コピー用紙・コピー出力)で、サイズ60.0(H)×153.0(W)cmです。



正面の壁面です。
「侵入者」(ミクストメディア)で250.0×320.0です。



右側の壁面です。
左から、「カンパリでぶっ飛ぶ、中心は無い。」(パネル・キャンバス・アクリル)で91.0×72.7(F30)、「カンパリでぶっ飛ぶ、捏造する。」(パネル・キャンバス・アクリル)で91.0×72.7(F30)、「冤罪に ×(掛ける)」(コピー用紙・コピー出力)で26.0×150.0です。



入口横の壁面です。
「カンパリでぶっ飛ぶ、一回性の夢を見る。」(段ボール・ペンキ・アクリル)で43.5×68.5です。

以上の6点で李染はむ展は構成されています。



左壁面の「re」です。
この作品は新聞紙にリボンを描き、それを写真に撮ってインクジェットで出力し、それを又コピー用紙にコピーにしたものです。



クローズアップです。
描かれたリボンもインクジェットのインクで描かれています。



正面壁面のインスタレーション、「侵入者」です。
階段にテーブル、7点のドローイング、4枚のコピー等で構成されています。
階段には侵入者の足跡らしきものが見えますが、階段自体は上れないように木のオブジェが掛けられています。
コピーは日用品を無作為にコピーしたものです。



ドローイングの部分です。
李染さんのトレードマーク(?)ともいうべきリボン人間と足跡がボールペンで描かれています。



右壁面の「カンパリでぶっ飛ぶ、中心は無い。」と「カンパリでぶっ飛ぶ、捏造する。」です。
この2点はカクテル、ネグローニのレシピと足跡を描いたものです。
ネグローニはカンパリ、ベルモット、ドライジン、オレンジピールで作られています。
描画は筆ではなく、指を使っています。



右壁面の「冤罪に ×(掛ける)」です。
左の2枚は足のペインティングのコピー、右の2枚は日用品のコピーです。



入口横壁面の「カンパリでぶっ飛ぶ、一回性の夢を見る。」です。
これもネグローニのレシピと足跡で構成された作品です。


〈作家コメント〉

感覚・知覚・認知の境界について。
「存在する」の進行方向感覚について。



謎の展覧会です。
意味を求めると、はぐらかされます。
では無意味かといえば、そうでもありません。
意味と無意味の境界に何かが隠れているような感触です。

同様に意識と無意識の間に何かがありそうな気配です。
ここにあるのは現在(いま)を探ろうとする行為のように思えます。
つまりは、リアリティです。

わたしたちは自身の存在に確証を持つことができません。
簡単に言ってしまえば、社会が複雑になったからです。
それを解きほぐそうとすれば、視点の移動が必要になります。
意味をちょっとだけずらすのです。

コピー。
この展覧会のサブタイトルです。
そしてわたしたちの社会を象徴する言葉でもあります。
コピーとリアリティ。
相反するような二つの言葉の間で、この謎の展覧会は存在しています。
(そういえば、李染はむさんという名前も謎ですね。)

ご高覧よろしくお願い致します。

作家Webサイト



会期

2013年8月19日(月)ー8月24日(土)

11:30amー7:00pm(最終日6:00pm)



会場案内