藍 画 廊



Coil,vol.4
指先から宙


本展は女子美術大学大学院美術研究科修士課程美術専攻洋画研究領域1年生の学外展です。
藍画廊の他、ギャラリーK、なびす画廊でも開催しています。
「Coil,vol.4 指先から宙」の展示風景です。



各壁面の展示をご覧下さい。



画廊入口から見て、左側の壁面です。
中川未央さんの作品です。



正面の壁面です。
板垣多恵子さんの作品です。



右側の壁面です。
小柴薫理さんの作品です。



入口横の壁面です。
全展示作家による共同作品です。

以上の15点が展示室の展示で、その他小展示室に4点の展示があります。



中川未央さんの作品です。
左からタイトル「リプレイ」(油彩・キャンバス)でサイズ53.0(H)×45.5(W)cm、「積み上げ」(油彩・キャンバス)で53.0×45.5です。



左から「庭と足元」(アクリル・綿布)で91.0×72.5、「山の頂」(油彩・アクリル・パネル)で18.0×14.0です。

<作家コメント>
私にとって絵を描くことは目に見える風景や形のリアリティを生成しようと試みる行為であり、また絵画がどのような過程で描かれていくかの実践である、絵を描いていると回り道したりそこに留まったりうろうろしたりしてどうしようもないけれど、絵に浮かび上がる一瞬の軽やかさに出会いたくて、制作している。



板垣多恵子さんの作品です。
左から「untitled」(油彩・綿布)で30.0×30.0、「the heart」(ガラス)で21.0×8.0×7.0です、



「 闇」((油彩・綿布)で53.0×45.5、「undercover」(油彩・綿布)で45.5×53.0です。



「 Silent blue」(油彩・キャンバス)で38.0×45.5、「untitled」(油彩・綿布)で45.5×53.0です。



「 a boat」(クスノキ)で34.0×178.0×38.0です。

<作家コメント>

虚構は確実に流れる時間の中にいても、肉体を通してあらわれる。目に見えるものよりも記憶や感覚に残る曖昧な意識だけが時として確かだ。



小柴薫理さんの作品です。
「ビーム」(油彩・キャンバス)で162.0×162.0です。



「ライトオブマウンテン」(油彩・パネル)で51.5×72.8です。



「コンサンプション・ウーマン」(油彩・キャンバス)で194.0×130.5です。

<作家コメント>

テレビ画面にある、開かれた二つの眼は、黙々と、真っ直ぐな視線を走らせている。実世間に存在するテレビと真逆な行為を続ける彼らを主なモチーフとして制作を行っている。テーマは私的な記憶、喜ばしい出来事、または訝しい物事、社会問題など多岐にわたる。器官が幻想を知覚し、事実が幻想を生み出すような感覚を混合させ、リアリティーを失った器官と向かい合いながら制作を続けている。



展示作家による共同作品です。
「day dream tripper 10月の羊」(映像)で可変です。

<展覧会のコンセプト>

ここに指がある。
それはただの点でしかない。
しかし、あらゆる事象が感情に投ずる波紋は指先の点から放物線を描きだす。
“かつて点であったものたち”はやがてそれぞれが探し求める“何か”へと繋がる。
私たちは芯を削りだすように“何か”を指し示してゆく。
そしてその先に、無限に広がる宙をみる。

女子美術大学大学院生である私たちはそれぞれの表現が将来、社会を構成する点になることを見据えています。
今回、3会場で展示を行います。
指先から遠くの点へ、まだ存在していない点へと向かう衝動、3つの空間が繰り広げる宙を是非ご覧下さい。


ギャラリーK

なびす画廊


 

会期

2013年2月11日(月)ー2月16日(土)

11:30amー7:00pm(最終日6:00pm)



会場案内