藍 画 廊



宇田見飛天展
〜うーちゃんてそういう女の子〜
UTAMI Hiten


宇田見飛天展の展示風景です。
正面と右側の壁面です。



左上の四点、左から、
タイトル「
テントウ虫のついたタンポポの綿毛を持つ少女」で、サイズ45.7×38 cm、
「テントウ虫のついたススキを持つ少女」で、41×32cm、
「テントウ虫をみつけて喜ぶ少女」で、41×32cm、
「少年に向かってささやく金魚」で、41×32cm。
左下の三点、左から、
「物思う少年とバッタ」で、45.7×38cm、
「テントウ虫のついたタンポポの綿毛を持つ男の子」で、45.7×38cm、
「トンボと少女」で、45.7×38cm。
右の壁面の一点、
「かすかなささやきを聞く少年」で、33.2×24cmです。



入口横右の壁面です。

左から、「やさしい夜にささやく少女」で、45.3×43.5cm、
「う〜ちゃんてそういう女の子」で、45.3×43.5cm、
「ジャングルジムの髪飾りをつけた少女」で、18.5×15cmです。



左側の壁面の左半分です。

左から、「口の中に手を入れる女」で、42×30cm、
「薄緑色のチョーカーをつけた女」で、33.2×24.5cm、
「カメのつぶやきを聞く」で、41×32cm、
「う〜ちゃんてそういう女の子」で、33.2×24cmです。



左側の壁面の右半分です。

左から二番目、「つながれたカブトムシを見つめる少女」で、41×32cm、
「ひっそりとほほ笑む男の子」で、45.7×38cmです。

以上十七点が画廊内の展示で、その他道路側ウィンドウに二点の展示があります。
作品はすべて、キャンバスにアクリル絵具を使用しています。


右側壁面の、「かすかなささやきを聞く少年」です。

水草だけの、金魚のいない金魚鉢から何かが聞えてきます。
少年は、その音にジッと耳を澄ませています。

モノクロームに近い画面に、少年の唇(オレンジ)がアクセントになっています。
少年の夢想しているような表情を、背景の抽象的な模様が一層際立たせています。
レトロな雰囲気を漂わせている絵画です。


左壁面の、「カメのつぶやきを聞く」です。

こちらは少女ですが、同じようにピンクの亀のつぶやきを、ジッと聞いています。

目を閉じて、亀との対話を空想する少女。
上の作品とは対照的なポップな色使いと描写です。


左壁面の、「ひっそりとほほ笑む男の子」です。

展示作品は一見すると似たような描画に見えますが、よく見ると、各々は異なる方法で描写されています。
それでいて、展示には見事な統一感があります。

男の子の唇、ピンクの花、てんとう虫。
それ以外は薄い緑を基調にした画面で構成された作品です。


左壁面の、「つながれたカブトムシを見つめる少女」です。

少女とカブトムシの間を、朝顔の模様が横切っています。
具象的描写とパターンの混交。
効果的に使用された少ない色数と、抜いたような地の色との対比。
版画の手法を上手く採り入れた絵画です。


最後は道路側ウィンドの二点をご覧いただきます。



絵が繋がっている、連作ともいえる作品です。
左から、「うつろな目をした少女と金魚」で、45.7×38cm、
「金魚のささやきを聞く少年」で、45.7×38cmです。
どちらかといえば平面的な描写が多い画廊内の作品に比べると、立体的(顔、金魚)な描き方が為されています。

宇田見さんが描く、少年と少女の時代。
多分、宇田見さんにとって黄金の時期だったのではないでしょうか。
動物や植物と空想の会話を楽しみ、一日がなが〜い時間であった時代です。
多くの人は、そんな時代を過ごした経験があるはずです。
あの時のことを、あの時の時間を思い出してみましょう。
何もなかったけど、頭の中ははち切れんばかりの想像力で溢れていませんでしたか。
あの想像力を、思い出してみましょう。

ご高覧よろしくお願いいたします。



会期


2005年3月28日(月)-4月2日(土)


11:30am-7:00pm(最終日6:00pm)


会場案内