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藍 画 廊


平田星司展
一つの部屋に 一つの絵画
a room...  a painting


一つの部屋に、一つの絵画。
平田さんの絵画を観ていると、海辺の部屋に、あるいは山の見える部屋に置いてみたいと思ってしまう。
絵画の持つ緊張感と、生活からちょっと離れた空間の解放感がとっても似合いそうだからである。
藍画廊は部屋だが、特殊な部屋である。
何もない部屋である。
この作品は、何もない部屋で観ても面白いが、何かがある部屋で観ても面白いと思う。
いろんな人が、いろんな部屋に設置する。
そう想像するだけで楽しい。



タイトル通り、作品一点だけが壁面に設置された藍画廊です。
美しい部屋です。
設置されたのは入り口正面の壁面です。
サイズは45.5×56.2cm。
キャンバスにジェッソで描かれた絵画(平面)です。


これがその絵画です。
何に見えるでしょうか?
わたしは点字に見えました。
でも何が書かれているのか解りません。
白っぽく見える点は盛り上がっています。
それに触ることも出来るのですが、触ったところでわたしには解りません。
この絵画のタイトルは、「触られた:自画像」。
う〜ん、自画像に関することが書かれているのでしょうか?
それとも抽象画なんでしょか?



しばらくこの絵画を観ていると、スウィッチに見えてきました。
藍画廊という白い部屋にあるスウィッチです。
色が濃いグレーだからかもしれません。
それを観て(触れて)、頭の中のスウィッチを切り替える(替わる)。
この絵画が何であるか想像して、想像したものから出発して又いろいろ考える。
そうすると、この何もない部屋が気が付かないうちにあなたの思考で満たされた部屋になっているかもしれません。
あなたの想像力で満たされた部屋に。

ご高覧よろしくお願いいたします。


会期

2001年3月12日(月)-3月17日(土)

11:30am-7:00pm(最終日6:00pm)



会場案内



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